2000年10月11日(水)
ちぐはぐな感じ。
秋の空は美しいかぎり。
暑い空気と 刺さる冷たい風が 混ざって
体はどっちつかずで ちぐはぐな感じ。
陽だまりで伸びていた猫もとまどってくしゃみをした。
「生まれ変わったら・・・」と君が言う。
汚れた屋根の下 君の手に触れて
しゃがみこんで 話したいな。
秋の日は大人しく発狂する。
明日にかかる幻滅は鋼色。
あたしはいつか 失くした 何かを 何かを・・・。
きっとあたしは何かを忘れてしまったのだと
深い所へ 落ちていく。
きらめいて 胸に 残る
秋の日は美しいかぎり。
No.272
ここにいないあなたへ。
2000年09月30日(土)
秋が背中を触れゆく日。
今日も天気が悪い。
さっきまで晴れてたのに空が灰色になっていく。
洗濯物は溜まるばかり。ああ やだな。
出会った日の 偶然と場所を あれからの毎日を思い返して
ついさっきTシャツ達と一緒に、君と出会う前の自分も洗濯機に放り込んだ。
間違いを繰り返す 自分を、ひとりにしないで居てくれた人
喧嘩をしても甘えたい人、自分の理解を教えたい人
諦めないで見守ってる人
そんな君を たくさんの中から 見つけた。
乾くはずもないけど うずまきを見つめながら今日も 洗濯をする。
いつか 乾くまで、待つんだ。
No.276
ここにいないあなたへ。
2000年09月01日(金)
青い空は動かない。
ひときわ続く蝉時雨
あの夏______
思い出すのは
眩暈がするほどの青い空
水分を含んだ重たい空気
登る坂道 立ち上る陽炎
閑をのむ 風はみどりいろ
釣り堀のある曲がり角 通り過ぎた
君の家まで あとどのくらい?
儚くも可憐な声あげた
動かない蝶々達に囲まれ
重なり同化するふたりの影は
床に、壁に落ちた
いつか______
過去形に変わる
きれぎれに映る
恋しくおぼつかない明日を過ごした
真夏の真昼の夢
No.280
ここにいないあなたへ。
2000年08月19日(土)
きっと君は泣く。
メロディーを聴いて
瞼を押さえる私を
馬鹿と思うかな
素敵と思うかな
傷が癒えないで膿み続けるから
全身に広がる 流れる血にだけ素直になっていく
自分を抱きしめる 君はいつもひとり
君はあのこを手離せなくて
だけど 誰にもなにも話せない
だからぼんやりしているのは
暑さのせいだと言ってても
本当は違うのにね?
うんざりしてる 永遠にずっと
同じ夢で眠れない
真っ赤な目をした君のせいで 泣きたくなる
声にならないままの想いを
忍んで喘ぎを綴ってる
言葉のストックがあるのなら
声に出して ちゃんと言って
悲しまない明日を願うなら______。
No.285
ここにいないあなたへ。
2000年08月09日(水)
嵌殺し。
あたしが今思う事
吐き出してしまえば
君が消えてしまう
それで良い?
大した事など此の世に在るの?
本能と連動
契りを交わす
愛と混同
未来永劫
全部 嘘 真実
先程の出来事
理知的な行動は皆無
単純なからくり
祈誓などある筈も無い
全部 嘘 真実
身を委ねることが 孤独を和らげ
捧げることは何も無い
悲しみは増し 幸福は不在の侭
「煩わしいなんて厭なの」
君は自由を感じられず
勝手に投げつけてくる
影が付いてまわる陽の当たるうちは
どんな事からも逃げられやしないのに
No.287
ここにいないあなたへ。
2000年07月17日(月)
真夏にあえぐ。
つれなさは
憂き世の常に
なりゆくを
忘れぬ人や
人にことなる
―会わないといつしか
忘れてしまうのは世の流れですが
それでもあなたを忘れられない
わたしは変人なのでしょうか―
No.294
ここにいないあなたへ。
2000年07月05日(水)
声なきに聴き 形なきに見る の果て。
恋とか愛とかそんな形ではなく
僕は君の空気になりたい
目を潰してまで 手にしたい真実は
虚構の世界に彩られ
君は忙しく日々を過ごし
床に這いつくばるだけの あの部屋に帰るだけだ
クスリを手にした君は
やめろと言ってくれる 誰かに 叱られたい
まるでばかみたいに甘えたい
ぬいぐるみじゃない 手を握りしめ眠りたい
全てに見放されてしまいそうだ
人間らしい感情の証がほしい
君は赤いランプの灯の中で
だからすべて僕の中に出させてと言う
どうか僕をたくさん吸って
肺の奥まで吸い込んで
しばらくそのまま留(とど)めて おいて
吐き出したら また吸って
やっと手に入れた 安眠も つかの間
君はまたもとの世界に戻らなくちゃいけない
重たい鉄の扉を開けて 今日も向かう
観衆は待ち望んでる
真っ赤な目をした 青白い顔の英雄の姿を
君はそこで輝けば良い
それが君の望んだ事ならば
果てるまで 僕は君の 空気になる
No.297
ここにいないあなたへ。
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