2001年11月26日(月)

みどりのおばさん。


寒いですね。風邪などひいてないですか。

風邪というと思い出すあの人。
「みどりのおばさん」。

小学校のとき、具合が悪いと家に帰ってもよいという決まりがありました。
まあ、保健室で診てもらうとか熱を計るとか面倒なことはいくつかあったけど割とスンナリ帰れたの。
だからなんとなく「帰りたいなー」と思うと「アイタタタ...」と苦しい真似をしていたわけです。
しかーし。帰るときに親が不在の場合、必ずみどりのおばさんが家まで送るという決まりもありました。
鍵っ子だったわたしはいつもみどりのおばさんと帰らねばならなかったのでした。
みどりのおばさんは感じのいい人で生徒に結構慕われてたしわたしも嫌いじゃなかったから「嘘ついてごめんなさいぃ」とほんの少し胸が痛んだが、帰ったあとは外に遊びに行ったりゲームなんかをしてたわけだ。

ある日、ホントに風邪をひいたらしく下校することに。
ゲホゲホ言いながらみどりのおばさんに連れられて家まで帰りました。
帰ったはいいけど誰も家におらんし、どうすんべ?
と思っていたらみどりのおばさんが家に上がり込んで布団を敷いてくれて寝かせてくれたんだ。
(今ならそのままベットに倒れ込むだけなんだろうけど当時は布団をいちいち敷かねばならんかった。)
寝かせられた後は熱でアタマが朦朧としてたから、わたしの顔を覗き込むおばさんの顔しか覚えてないけどえらく感謝したなぁ。
風邪をひきやすかったから親もよく心配して飛んで帰って来てくれてたけどネ。
それはいつも感謝してた。
その後、治った直後くらいは「仮病はもうやめよう!」と思ったんだけど、やっぱり学校は好きになれなくて仮病つかって帰っちゃった。

風邪をひいたとき、誰もいない部屋にいるととってもとっても心細くなりませんか。
そんな時思い出すのは親とみどりのおばさんの顔。

あなたが思い出すのは誰の顔?
No.213 ちぐはぐな感じ。 天使